タクシーに代わるUberで大混乱?

こんにちは。いかがお過ごしですか? 
TORAELの竹末研一です。

先週は米国西海岸のサンディエゴに出張に行っていました。
メキシコとの国境の街なのに日本より涼しくて驚きました。

空港からホテルまでタクシーを使ったのですが、米国のタクシーは酷いですね。
先ずホテルの場所が分かりません。
住所を言うと、前を見ずに車を走らせながらカーナビに打ち込みます。
「これで良いですか?」

人を轢きそうになるので、ハラハラしながらOK!と言うと、
不安そうにホテルまで連れて行ってくれました。
これで38ドル+チップ2ドル。移民のドライバーの若者は喜んでいましたが。。

皆さんは、UBERを使ったことありますか? 
ホテルから空港まで帰りは配車アプリUberを使ったのですが、これが凄かった。

iPhoneでアプリを起動すると地図が表示されます。
配車ボタンを押すと自分の周りをアリのように走っている車のうち、一台の車の色が赤に変わり
一目散にこちらに走ってきました。ドライバーの顔写真と車のタイプまで表示されます。

配車完了まで3分でした。
Uberの代金は激安でしたが、、どれぐらい有利だったのでしょうか?

そのUber ですが、現在、運転手の要らない車を開発しています。

ウォール・ストリート・ジャーナル5月31日付け記事によると、
Uberは自動運転の研究所を立ち上げました。
しかし、とんでもない行動で騒ぎを起こしています。
http://www.wsj.com/articles/is-uber-a-friend-or-foe-of-carnegie-mellon-in-robotics-1433084582

“Carnegie Mellon Reels After Uber Lures Away Researchers”
カーネギーメロン大学混乱、Uberが研究員を厚遇で引き抜いたため

reel よろめく⇒ここでは混乱する
lure 誘惑する
researcher 研究員

当初は名門カーネギーメロン大学の研究所とUberが共同研究して自動運転技術を開発する予定でした。
ところが今年初めに協業契約を調印すると、共同研究には手をつけずに
高給でスタッフ達の引き抜きを始めました。
100人の研究員のうち所長を筆頭に40人を引き抜き、
近所に建てたUberの新研究所に配置しています。
カーネギーメロン大学は大混乱です。
元手のお金は巨額の新規株式公開(IPO)で得たのです。

■お金さえあれば、何をしても良いのか?

お金さえあれば「仁義にもとる行為」をしてもいいのか? と思いませんか?
師匠・同僚・友人との絆なんて全く無し。

お金でなびいた人は、今後、別のもっとお金を出す人に目移りしませんか?
お金の切れ目が縁の切れ目ですよ。

ウォール・ストリート・ジャーナルの読者コメント欄も議論百出。
いわゆる「祭り」状態です。

■激安のUber配車料金

サンディエゴの話に戻ります。
Uberのドライバーは空港に到着するとチップも受け取らず17ドルでクレジット決済を完了しました。
行きのタクシーの半額です。

Uberは何故のびているか? 群を抜く利便性に加えて料金も安いからです。

それ故にドライバー達は薄給に苦しみ世界各地で訴訟を起こしています。
名門大学も大混乱で、タクシー会社や行政からも訴訟。

皆が幸せにならない1人勝ちのやり方は、今後も続くのでしょうか?

近江商人の「三方良し」=「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の方が優れていると思いますが。。

では、今週もよい1週間を♪

☆東京麹町のスタバから TORAEL竹末研一☆

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