こんにちは。WSJが2日で読めるTORAEL竹末です。
もう節分が近づいているというのに、週末は大寒波襲来とのことです。
風邪をひいていませんか?
ご存知のように、節分2月3日は旧暦の大晦日で、
立春2月4日は旧暦の元旦です。
その元旦に新しいスタートを切る破綻寸前の企業が「シャープ」です。
シャープ救済については、今朝のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)と
日経で全く違う視点で書かれていて驚きました。
まずWSJのマシンガン英語を読んでみます。
WSJ 2016/01/21 http://goo.gl/0V7wVS
■Taiwan’s Foxconn Offers $5.3 Billion to Take Over Sharp
台湾のフォックスコン、シャープ買収に53億ドルを提案
offer 提案、take over 買収
これに対して、日経新聞(2016/1/22)では、
もう方針が固まっているとの報道です。
■シャープ再建、革新機構主導で大筋合意
銀行支援最大3500億円
シャープが官民ファンドの産業革新機構主導で再建を目指すことが固まった。
みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行の主要取引2行は革新機構が示した再建案を受け入れる方針だ。
もう決まったような報道ですが、最終方針を発表するのは立春の2/4です。
日経によると、産業革新機構が3000億円出資し、銀行が3500億円債権放棄するとのこと。
このスキームの合計額は6500億円です。
フォックスコン鴻海の買収提案の53億ドル、6250億円よりほんの少し多いのです。
官民一体で痛み分けして日本の技術を台湾に渡すことを防ぎます。
しかし格安高性能スマートフォンが台頭してきていますから、
液晶パネルの価格急落が迫っています。
以前にもありました。
メモリーのコモディティー化で起きた
DRAM会社破綻とリストラに次ぐリストラ。
エルピーダメモリ⇒マイクロンメモリジャパン
の構図を思い出します。
日本の工業力の陰りを見せつけられる記事でした。
ちょっと寂しいです。
from 人形町のスタバ TORAEL 竹末研一より