【また失業増加の予感】米国電気自動車の生みの苦しみ/ part ways with〜決別

こんにちは。TORAEL竹末です。

■さて今日の話題は、未来への生みの苦しみ。

キャデラックといえば、大統領専用車にもなっているアメリカを代表する高級車ブランドです。
その販売権をディーラーは次々に手放しています。理由は電気自動車に対応する投資をしたくないから。

今やらなくて、どうする?

ですが、深い理由があるようです。

■『About 150 U.S. Cadillac Dealers to Exit Brand, Rather Than Sell Electric Cars』

WSJ Dec 4.2020

exit 退去する、rather than~というよりむしろ

『約150の米国のディーラーがキャデラックブランド取扱を中止、電気自動車を販売しない予定』

<ポイント>

(be) to Exit 予定のbe to~構文が隠れています。

■『About 17% of Cadillac’s 880 U.S. dealerships decide against spending for necessary upgrades』

decide against やめることを決める、necessary 必要な

『キャデラックの880軒のディーラーのうち約17%が必要なアップグレード支出をしないと決定』

■『About 150 General Motors Co. GM dealers have decided to part ways with Cadillac, rather than invest in costly upgrades required to sell electric cars, according to people familiar with the plans, indicating some retailers are skeptical about pivoting to battery-powered vehicles.』

part ways with 決別する、pivot軸を置く、skeptical 懐疑的

『約150のゼネラルモーターズGMのディーラーがキャデラックと決別することを決めた。電気自動車を売るために必要な、コストがかかるアップグレード投資はしない。計画に詳しい人が述べた。リテーラー(販売店)の中には電気自動車に軸足を移すことに懐疑的なものもいる。』

<ポイント>
~, indicating ~分詞構文ですね。

■また失業増加の予感

電気自動車の全米販売比率は2020年に2%ですが、GMは2030年に100%を計画してます。

GMはフラッグシップモデルである『キャデラック』の電気自動車から本格スタートするのですが、

コロナで弱ったディーラーは、充電スタンド設置などの投資が出来ず、ディーラーのうち17%がキャデラックの販売を止めるとのこと。

■気持ちも分かりますね。

充電スタンドを設置して電気自動車を頑張って売っても、売れば売るほどディーラーは不利な状況に追い込まれるからです。

電気自動車にエンジンオイル交換は無いので利益率が高いメンテナンスも無いのです。ほぼメンテナンスフリー。
ですから利益が上がるビジネスモデルを考えなくてはなりません。

トヨタが今後10年は電気自動車に急転換せずハイブリッド車中心にすると言っている理由はこれでしょう。

自動車産業の今後10年間でのソフトランディングを考えているわけです。

テスラはそもそもディーラーが存在せずネット販売なので、過去のコストが無いので超有利ですね。

テスラの時価総額がトヨタを追い抜いたのも頷けます。

というわけで、そのうちYoutubeのレビューを見て電気自動車をポチる時代が来るでしょうね。

今日の英熟語は、『part ways with 決別する』

さて、未来に向けてどんな過去と決別しなければならないかな?笑

引き続き英語学習を楽しんでいきましょう!

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from TORAEL竹末より@東京目黒の自宅にて、

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