なぜスマートフォンは日本人より英語を上手に話すのか?
あなたが使っているスマートフォンに「英語を理解する凄い工夫」が詰まっています。
その証拠に、スマートフォンは日本人より上手に英語を話します。スマートフォンに英語で問いかけると答えてくれます。
”I love you”
− 「愛しています。」“
“Oh, I bet you say that to all your Apple products.”
− 「ほかの全てのアップル製品にも同じことを言っているんでしょ。」
“What’s the best phone?”
− 「最高の携帯電話は何ですか?」
”Wait… there are other phones?”
− 「待って・・他の携帯電話がありましたっけ?」
英語を理解するプログラムは「ビッグデータ、統計学」を使った最先端言語技術の結晶です。小さなコンピューターでもあるスマートフォンに英語を理解させるために、高度にチューニングされています。
統計的に正しい「最速で最も適切に英語を理解する手続き」がスマートフォンにはプログラムされています。このビッグデータを調べると興味深いことが判ります。
それは、
たった5%のルール(文法)が英語の95%を支配している。
スマートフォンは、その興味深い事実を最大限に活用して処理を高速化しています。
95%の文法理解は捨てて、5%の文法理解に計算を集中させることで、処理速度が最速となるように処理手順(アルゴリズム)が組まれています。そして、日々さらに効率の良いアルゴリズムを求めて進化を加速させています。
驚くべきことに処理手順の改善効果は中央演算処理装置(CPU)の処理速度向上による改善効果よりも大きく、その数十倍にも及びます。
スマートフォンは英語を支配する5%のルールを集中処理します。
100%満遍なく処理するより20倍速く英語を理解します。
スマートフォンのコンピューターはパソコンに比べると低い処理能力しか持ちません。それでもビッグデータを詳細に調べて高度な工夫をすることで、日本人より上手に英語を話せるのです。
それに対して日本の英語教育では1000回に1回しか出ないルールと100回に30回出るルールを区別せずに教えます。各々が出る確率は300倍違いますが、先生はどれも漏らさず覚えるようにと言います。
これでは勉強が遅れるのは当然です。根性・精神論、熱血で頑張っても成果が出にくいのは、ほとんど出ないルール・単語に労力を吸い取られているためです。