なぜ、ウォール・ストリート・ジャーナルを読むと英語力が飛躍的に向上するのか?

なぜウォール・ストリート・ジャーナルやThe Economistのようなビジネス英語を大量に読まなければならないのでしょうか?

驚くかもしれませんが、同時通訳者のような「英語を話すプロ」たちが口を揃えていう最高の勉強法は「読む」ことです。

アル・ゴア米元副大統領やノーベル平和賞受賞ダライ・ラマ14世など、一流の講演家の同時通訳者である関谷英里子氏の著書「えいごのつぼ」P123「多読は英語上達の鍵」より引用します。

「私は、英語の読み書きはできるんですけど、話すのが苦手なんですよ……」 という方がいますが、厳しい言い方をすればそういう方の多くは読んでもいないし、書いてもいないのです。話したいからと言って、英文を読むことをやめないでほしいのです。読書して、インプットがある程度ないと、アウトプットもできません。英語を身につけている人の多くは、読書好きです。読むことは語学の基本なので、軽んじないでほしいと思います。
〜〜中略〜〜
好きでもないミステリーをわざわざ読む必要はありません。それよりは『The Economist』を通勤電車で読んでみましょう。

全く同感です。

読む量の決定的な不足が「聞けない」「書けない」「話せない」の直接的な原因となっています。

大事なことをやっていないので、いつまで経っても英語力が上がらないというアリ地獄でもがき続けることになるのです。

なぜ「英会話」の前にビジネス英語の「多読」が必要なのか?

情報化が進んだおかげで日本語での日常の仕事を振り返ってみても、とにかく読む作業が非常に多くなりました。ちょっとしたことからある程度込み入った話まで eメールで済みます。その結果、話すかわりに大量のeメールを処理しなければならなくなりました。
仕事上必要なパンフレット、マニュアル、契約書は eメールの添付として一瞬で飛んできますし、関連するビジネス記事を検索すれば沢山でてきます。大量の資料を速く読んで的確に判断する作業が増えました。
昨今の速読ブームにはこのようなバックグラウンドもあります。それから類推すると「企業内英語化」の普及とともに「ビジネス英語を速く正確に読む技術」のニーズが高まってくるでしょう。今のうちに身につけておいた方がよいです。

現に海外と国際電話で話す機会は減りました。海外との英語のやり取りは殆どeメールです。eメールやパンフレット、マニュアル、契約書、関連するビジネス記事を大量に読まなければなりません。読む度に考え込んでいたら仕事の能率が劇的に落ちるのです。

そうなんです。日本にいる限り、英語のスピーキングよりもリーディングの方がはるかに重要なのです。

そして、リーディングができればスピーキングの力も自然に追いかけてくるのです。

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