携帯が医者になる

3年後「携帯が医者になる」・・・・そう言うと、
あなたは、「バカを言うんじゃない。」「携帯で医者を呼ぶ」じゃないのか?とつぶやいて、
TORAEL竹末が日本語を間違えたと思うはずだ。それも無理はない。

しかしこれは事実である。
アップルが発売した新型腕時計 iWatchなどのウェアラブル・デバイス(Wearable Device)は、
その幕開けである。しかもアップルの医療分野進出のキーパーソンは日本人外科医だ。

米シリコンバレーでは20余りのベンチャー企業(Venture Firm)が
高度な医者機能を持つデバイス開発にしのぎを削っている。
今の技術でも、もしあなたに心筋梗塞の予兆があれば携帯が警告を発する。
脳梗塞の危険度や糖尿病の進行度まで分かる。

あなたはそれを信じますか? 、、、

前回のTORAEL英語最速理論特訓で、受講生の若手医師(腫瘍内科)が、こう言っていた。

医師「医者の診断技術は成熟しきっていて、抗がん剤の進歩に比べると、殆ど変わらないのですよ。
たとえば血液検査は3本採ると決まっているし、、、」
竹末「なるほど、癌などの難病の新薬開発は日進月歩だけど、そうでない分野もあるのですね。」

しかし、ウォール・ストリート・ジャーナルにとんでもないことが書いてあった。

“How Digital Medicine Will Soon Save Your Life – ”
「デジタル医療がもうすぐあなたの命を救う方法とは・」
WSJ Feb.21, 2014  http://goo.gl/Cldg3o
Medicine = 薬の方が馴染みがあるが、ここでは、医学、医療です。

携帯のセンサーultrasound deviceが常にデータを収集し、異常があれば携帯の持ち主に知らせる。
同時にリアルタイムで提携医療機関にも情報が通報される。

もちろん携帯電話は心筋梗塞や脳梗塞などの前触れのパターンを記憶している。
そのパターンに合致すれば、激務続きのあなたの携帯電話にアラームが表示される。

「ちょっと、ちょっと!最近あなたの心臓がおかしいですよ!」

契約しておけば、自分ではちょっと疲れたな、と思っている程度なのに、
携帯の真っ赤なアラーム光とともに、突然、看護師たちに取り囲まれて病院に連れて行かれる。

救急車でたらい回しになって手遅れになることも無い。

SF的でシュールな光景と思うでしょう。
もうアメリカの病院では実用化されています。当局の承認まで下りています。

心筋梗塞・突然死を未然に防いだら、携帯は命の恩人です。

さて受講生の医師によると、
重篤な病気で1年延命するための薬の値段のガイドラインは500万円です。

携帯が命の保証になるならば、例えば月に5000円払うのは安いでしょう。
医療機関は見込み客が確保できます。だから、

The benefits of the digital revolution are large.
デジタル革命の利益は大きい。

これは命を救うベンチャー事業であるともに大きなビジネスチャンスなのです。

サムスンやアップルやグーグルが大金をかけて、奇妙な形をした、
時計やメガネや携帯を開発している理由はここにあるのですね。

次回のブログでは、アップルの医療分野進出のキーパーソンである、
日本人外科医 神戸大学特務准教授 杉本真樹氏のWSJ記事をご紹介します。

iPadと3Dプリンター技術で現代の手術が変貌しているという話。
スティーブ・ジョブズの手術にも関係あったとか。。

“Next to Use 3-D Printing: Your Surgeon”
http://www.wsj.com/articles/SB10001424127887324504704578410764264855512
彼のプレゼンも昨日お聞きしました。。

TORAEL竹末研一 東京青山外苑前のスタバより


スポニチのSelect for Men

こんにちは
TORAELの竹末です。

2日でウォール・ストリート・ジャーナルが読める仕組みについて
スポニチから取材を受けました。
http://www.sponichi.co.jp/society/life/selectformen/150227/index.html

是非チェックしてみてください!


英語で読む東芝不正会計と原発事故の闇?

こんにちは。土砂降りの雨でしたね。濡れませんでしたか? 
TORAELの竹末研一です。

ウォール・ストリート・ジャーナルではときどき驚くべきスクープ記事を発表します。
福島の子どもで甲状腺癌が続発している件では、癌を防ぐヨウ素タブレットを
原発事故直後に役所が配らなかったことをスクープしています。

東芝不正会計事件が長引いている件では原発利権が絡んでいるようです。

決算発表できない東芝に何があったか?

今回のスクープは不正会計事件に揺れる東芝についての記事です。
未だに2014年度の決算報告が出せず、昨日の株主総会でも
約500億円の損失の原因がハッキリしませんでした。

■ウォール・ストリート・ジャーナルの分析では、東芝不正会計の原因は原発事故
WSJ June 22, 2015
http://www.wsj.com/articles/toshiba-still-struggles-with-fukushima-impact-1434998874?tesla=y
Toshiba Still Struggles With Fukushima Impact
東芝、未だに福島原発事故の衝撃に苦闘

struggle with 闘う、苦闘する  impact 衝撃

■東芝不正会計の「半分」は原発事故関連投資(東電スマートグリッドメーター)でした。

しかし、スマートメーター契約をミスったのか、未収分を入ってきたものと仮定して
帳簿に載せたのか分かりませんが、収益が約500億円水増しされています。
とにかく帳簿が閉じていません。

週刊誌に東芝トップの派閥抗争が報道されています。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道が正しければ、
激烈なセクショナリズム・派閥抗争のなかで、表に出ていない(失敗した)
原発プロジェクトの事実や数字があるのかもしれません。

■派閥抗争は情報戦

実際に体験した人は分かるでしょう。
大企業では嵐のような嫉妬にもとづく情報の操作、隠し合いがまかり通ります。
ポジションをめぐるチキンゲームです。

間に挟まれた部下たちは苦しいでしょう。
それを乗り越えて出世していくのが大企業での椅子取りゲーム。
しかも競争相手は気が遠くなるほど多い。

考えておかなければならないのは、ゲーム中に、自分が属する派閥がずっこける可能性もあるし、
会社が傾くこともあることですね。シャープやJALのように。

だから、ゲームへの参加の有無はともかく、自分の仕事力も磨く、
というクールな立場を保っておく方が賢明のような気がしませんか?

では、来週もよい1週間を♪

☆東京麹町のスタバから TORAEL竹末研一☆


タクシーに代わるUberで大混乱?

こんにちは。いかがお過ごしですか? 
TORAELの竹末研一です。

先週は米国西海岸のサンディエゴに出張に行っていました。
メキシコとの国境の街なのに日本より涼しくて驚きました。

空港からホテルまでタクシーを使ったのですが、米国のタクシーは酷いですね。
先ずホテルの場所が分かりません。
住所を言うと、前を見ずに車を走らせながらカーナビに打ち込みます。
「これで良いですか?」

人を轢きそうになるので、ハラハラしながらOK!と言うと、
不安そうにホテルまで連れて行ってくれました。
これで38ドル+チップ2ドル。移民のドライバーの若者は喜んでいましたが。。

皆さんは、UBERを使ったことありますか? 
ホテルから空港まで帰りは配車アプリUberを使ったのですが、これが凄かった。

iPhoneでアプリを起動すると地図が表示されます。
配車ボタンを押すと自分の周りをアリのように走っている車のうち、一台の車の色が赤に変わり
一目散にこちらに走ってきました。ドライバーの顔写真と車のタイプまで表示されます。

配車完了まで3分でした。
Uberの代金は激安でしたが、、どれぐらい有利だったのでしょうか?

そのUber ですが、現在、運転手の要らない車を開発しています。

ウォール・ストリート・ジャーナル5月31日付け記事によると、
Uberは自動運転の研究所を立ち上げました。
しかし、とんでもない行動で騒ぎを起こしています。
http://www.wsj.com/articles/is-uber-a-friend-or-foe-of-carnegie-mellon-in-robotics-1433084582

“Carnegie Mellon Reels After Uber Lures Away Researchers”
カーネギーメロン大学混乱、Uberが研究員を厚遇で引き抜いたため

reel よろめく⇒ここでは混乱する
lure 誘惑する
researcher 研究員

当初は名門カーネギーメロン大学の研究所とUberが共同研究して自動運転技術を開発する予定でした。
ところが今年初めに協業契約を調印すると、共同研究には手をつけずに
高給でスタッフ達の引き抜きを始めました。
100人の研究員のうち所長を筆頭に40人を引き抜き、
近所に建てたUberの新研究所に配置しています。
カーネギーメロン大学は大混乱です。
元手のお金は巨額の新規株式公開(IPO)で得たのです。

■お金さえあれば、何をしても良いのか?

お金さえあれば「仁義にもとる行為」をしてもいいのか? と思いませんか?
師匠・同僚・友人との絆なんて全く無し。

お金でなびいた人は、今後、別のもっとお金を出す人に目移りしませんか?
お金の切れ目が縁の切れ目ですよ。

ウォール・ストリート・ジャーナルの読者コメント欄も議論百出。
いわゆる「祭り」状態です。

■激安のUber配車料金

サンディエゴの話に戻ります。
Uberのドライバーは空港に到着するとチップも受け取らず17ドルでクレジット決済を完了しました。
行きのタクシーの半額です。

Uberは何故のびているか? 群を抜く利便性に加えて料金も安いからです。

それ故にドライバー達は薄給に苦しみ世界各地で訴訟を起こしています。
名門大学も大混乱で、タクシー会社や行政からも訴訟。

皆が幸せにならない1人勝ちのやり方は、今後も続くのでしょうか?

近江商人の「三方良し」=「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の方が優れていると思いますが。。

では、今週もよい1週間を♪

☆東京麹町のスタバから TORAEL竹末研一☆